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安い窯はレンガが安い
窯を作る際、奥から耐火度の低いレンガ、中間のレンガ、表面に耐火度の高いレンガと積んでいきます。
では仮に一丁あたり100円安い耐火度の低いレンガを使用すれば、
1000丁あたり10万円安く作れるわけですから(人件費も下がります)、一般的なものでも20−30万円は違ってきます。
 以前、あるところから「これならギリギリ使用に耐えるか」という耐火断熱レンガのサンプルをもらって、火立てとして窯の中に置いて数回焼成してみました。
もし使えるならば一基あたりの値段も下げることが出来るかと思いましたが、結果はひどいものでした。縮みがひどく、バーナー側がくの字にひずんでしまいました。
一丁でもこうですから、窯を組んだりしたらすぐにひびや劣化が現れるでしょうし、
燃費や焼成後の冷却時間、耐用年数にも影響が大きそうです。
しかし現実には、こういった耐火断熱レンガを使用しているメーカーもあるのです。
 メーカーによっては、カタログにすごく小さい字で
「焼成によりヒビが入ることがありますが、それは…」というような事を書いていることがあります。
お手軽な値段で納期も早い窯。趣味でちょっと陶芸を、という人や、もとめる焼成方法によっては構わないかもしれません。
しかし、レンガの番数が下がっていけば、
  吸熱急冷に十分耐える
  熱による膨張収縮が少ない
  熱伝導率が少ない(熱がにげない)
という耐火断熱レンガに求められる性能も下がっていく、ということは間違いのないことなのです。

 

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